●鍼灸

多くの場合、産褥期には消耗した気力や体力、血液を取り戻すために補うことに主眼をおきます。それ以降は、産後のトラブルや、体質の変化による症状が出てくることもありますので、それに対応した施術内容にしていきます。
悪露が続く、疲れが抜けない、母乳が出にくい、気持の落ち込みなどの症状に。育児や家事などに、プレッシャーを感じて辛くなってしまうこともあると思います。鍼灸は心をほぐすことも得意分野なので、メンタル面でもお力添えしたいと思っております。

●産後骨盤矯正

妊娠中から産後にかけてはホルモンの関係で関節・靭帯・筋肉が緩みやすくなっています。悪露が落ち着いてから一般的には産後半年くらいまでに骨盤矯正を受けるよう言われますが、半年過ぎても骨盤がずれ動く方もいらっしゃいますので産後1年まで調整を行います。骨盤が「歪みやすい」ことを逆に捉えると、産後だからこそ優しい施術で骨盤をあるべき状態に戻しやすいと言い換えることができます。産後骨盤矯正は、赤ちゃんからお母さんへのギフトの一つなのかもしれませんね。
産後の開いた骨盤を良い状態で固定してあげれば、痛みは出なくなっていきますし、産前のズボンが入らなくてショックを受けてしまうことの予防にも繋がります。

●産後整体

骨盤以外の部分は、産後整体でストレッチや補正をしていきます。腕のむくみによる腱鞘炎や、脚のむくみ、抱っこによる肩凝りなどのトラブル、姿勢不良による頭痛などの症状にアプローチします。産後整体は産後すぐから行うことができますので、不調には早めに対処していきましょう。
痛い施術だとかえって身体が緊張してしまうので、グイっと押すようなことはしません。必要な方には施術時間を多めに取ってでも、じっくり優しく緩め、整え正していきます。

●漢方スチームテント

韓国発の産後の肥立ちに対する民間療法「よもぎ蒸し」をパワーアップしたものです。具体的に違いを説明します。

1. よもぎだけでなく多数の生薬・ハーブを、患者様の体質やその日の体調に合わせブレンドします。登録販売者という医薬品の国家資格も持っているので、漢方・生薬の知識を踏まえて混ぜ合わせています。

2. テントを開閉することで、お身体への負荷を調節できます。テントを閉めればスチームサウナのようになり頭皮やお顔からも発汗できますし、蒸気と一緒に生薬やハーブの有効成分を吸い込むことができます。テントを開けると空気が循環しますので、フレッシュな空気を吸えてのぼせの予防になります。よもぎ蒸し初心者や、サウナに行かない方、のぼせやすい方はテントを開けておくのがお勧めです。

※お化粧が落ちます。必要に応じて日焼け止めやお直しグッズをお持ちください。
※小さなお子様とご一緒の時、悪露が出ている時には行いません。
 
その他、ハーブボール（温め、リラックス）、トークセン（凝り、痛み）、ガムランボール（凝り）などを行うこともあります。