小児鍼灸について

小児鍼灸は現在の国民皆保険制度が敷かれるまで、日本の子どもたちの健康を支えていました。食欲がない、泣き止まない、熱が出たなどなど、小児鍼灸院は心配なことがあれば気軽に駆け込める場でした。その流れを引き継ぎ、お子様への鍼灸はできる限り安価に提供させていただきます。
病院にかかるほどではないものの気になる症状や、病院で検査結果として現れないお子様のお悩み、例えば疳の虫、歯が生えてくるのや立つのが遅い気がする、年中風邪を引いている、ケガの痛みが残っている、成長期の情緒不安定などのご相談はこちらのメニューで承ります。
赤ちゃんや小さなお子様は診方も施術方法も成人と異なり、触れるだけの鍼で優しくスピーディーにタッチしていきます。小さなお子様が患者様の場合は、大好きな保護者様に触れていただくのが一番です。そのため付き添いの保護者様にはツボの触れ方やその他ケア方法もお伝えしていきたいと思います。
小学生以降は徐々に成人への施術と近くなっていきますが、お子様は成長スピードの個人差が大きいので様子を見ながら施術を行います。
もともと子どもが好きで、学生時代は世界中の子どもとコミュニケーションを取りに行きましたし、ボランティアで小学生向け科学教室のお手伝いをしたり、中学校にて講演させてもらう機会もありました。その後も幼児から中学生のお子様向けの学習塾に就職しておりました。
お子様にもほっとしてもらえるような空気づくりを心掛けています。

施術料金について
未就学児(10分程度)
500円(税込)
小学生(15分程度)
1000円(税込)
成長具合に応じ大人に近い施術をすることもあります。
使用する道具
鍼灸には様々な種類の鍼やお灸があり、見た目も使い方も異なります。以下の中から体質や症状、部位によって使い分けをします。
身体に刺入する鍼(まつ毛くらい~髪の毛くらいの太さ)、軽く叩いて振動を与える鍼、お肌の表面を転がす鍼、身体に触れる鍼
火が身体に触れない構造のお灸、箱にお灸を入れてじんわり温めるもの、ローラー型の筒に入れて転がして広範囲を温めるもの、お灸を身体から数センチ離してかざし遠隔的に温めるもの
また、アルコールでかぶれてしまう、喘息などでお灸の煙が苦手、先端恐怖症など、おっしゃって頂けましたら代替品にて対応いたします。
施術の流れ
1.問診
初診の方は30分前後の問診と説明をさせていただきます。2回目以降の方は前回からのお身体の経過や、当日の症状をお伺いします。小学生以下のお子様用の施術着はございませんので、着脱しやすい衣服でお越しください。

2.施術
脈や舌の様子を確認させてもらい、施術開始です(常連さんだとここまで数分です)。必要なツボのみに鍼で撫でたり、お灸で温めたりします。
患者様が小さなお子様の時は、お連れの保護者様に抱っこなど手伝っていただくことがあるかもしれません。

3.施術終了後
生活面での改善方法や、次回ご来院の目安等をお伝えします。
施術後は巡りがかなりよくなっているので、すぐに素早く動こうとすると立ちくらみのような症状が出る場合があります。ゆっくり起き上がっていただき、お支度ものんびりで構いません。ハーブティーをお出ししているので、よろしければ召し上がってからお帰りください。

院長よりメッセージ

また、赤ちゃんの保護者には、ベビーマッサージのやり方もお伝えできますよ。
患者様へのお願い
●まれに施術後、ぼ~っとする、眠くなるなど「好転反応」がみられることがありますので、お時間に余裕のある日のご来院をおすすめします。
●当日は激しい運動や長風呂を控え、優しい味付けのお食事を召し上がってください。
●血管がもろくなりやすいご病気の方、血液が固まりにくいご病気の方、血液をサラサラにするお薬を飲んでいる方、糖尿病など感覚神経に変調をきたしやすいご病気の方、お肌の痒みが出やすい方は事前にお知らせください。使用する道具を変更するなどして対応いたします。