漢方アロマ入りのマッサージ剤をお身体に塗布し、カッサという道具でこすっていくメニューです。カッサは体内に潜む「瘀血（滞った余分な血）」を削り浮かび上がらせ、排毒させていく作用があります。このことから、瘀血を流すことに特化した、≪刺さない鍼灸≫と言われています。
 
カッサは 2500年前から続く、中国発祥の民間療法です。中国や台湾では、現代でも生活に根付いた療法として、風邪を引きそうなとき、 PMS、肩こりなど、本格的に体調が悪くなる前に施術所に駆け込む方が多くいらっしゃると聞きます。そのためカッサや鍼灸、吸玉などの施術所が立ち並ぶ通りもあるそうです。日本でも、バラエティーショップや女性雑誌の付録等でカッサを手に取りやすくなり、身近になってきているのかな、と感じます。
カッサは天然石、動物の骨や角、木材、陶器、金属、プラスチックなどの素材でできています。様々な形があり、施術部位によって素材や面を使い分けて体表をこすっていきます。施術では圧の調整はもちろん、ストロークも細かくしたり長くしたりしてデトックスを促していきます。
東洋医学では、過剰な血液を〝瘀血（おけつ） ″と呼び、固まると動脈硬化や脳卒中、がん、筋腫、不妊の原因等になると考えられています。そういった病気の予防及び体質改善に、マッサージを受けてもすぐに凝り固まってしまうタイプの肩こりや腰の張りに、筋肉疲労やイライラなど心身の疲労に、身体の芯からデトックスしスッキリしたい方に、お肌に吹き出物等できやすい方の美肌に、巡りが気になる方に、また、血液やリンパの循環が促されるのでむくみ、冷え、便秘、ダイエットが気になる方に、是非お試しいただきたいです。
カッサは手指より圧がかかりやすく筋肉や骨の細かな隙間にもフィットするので、痛気持ちいい施術が好きな方に向いています。
反対に、揉み返しが来やすい方には鍼灸や吸玉がベターです。
また、デトックス効果が強いので、妊娠中、産褥期、病後すぐの方には向かない施術です。