つわり、不安感など妊娠中のマイナートラブルに

妊娠中は施術を断られてしまうこともあると聞きますが、マタニティならではの辛さもあります。また、何回目の出産だとしても、赤ちゃんが無事に生まれてくれるかという不安は付き物ですよね。そういった気持ちに寄り添いたいと思っております。当院では心拍確認後すぐから、つわりなどの患者様を受け入れています。
妊娠中はホルモンバランスが大きく変化し、日頃以上に健康へのリスクが高まりやすくなります。体つきの変化とそれに伴う肩こりや腰痛、転倒、貧血、理由の分からないイライラや不安感、免疫力の低下(しかも病気やケガの際に使用可能な医薬品に制限がある)、つわり、だるさ、寝つきが悪い、むくみ、おトイレに関するトラブル、足がつる、逆子などの症状に対し優しい施術をします。
当院は初診時にしっかりと問診を行い、生来の体質と、現在患者様の置かれている状況をきちんと理解・分析します。そうすることで東洋医学的に「足りない要素があるとしたら何なのか」、また、「過剰になっている部分は無いか」が見えてきます。そのうえで「鍼灸を中心に神経の高ぶりを抑える」「ホットストーンを長めにして温める」などそれぞれのメニューの配分を提案します。
お腹が大きくなってきた方には座位と仰向け、横向き姿勢での施術が基本ですが、妊婦さん専用のうつ伏せクッションを用意しており背中の施術も可能です。また、ベッドに背もたれのリクライニングと膝上げ機能が付いておりますので、ママの立ちくらみ予防とお腹の赤ちゃんへの血流確保ができます。また、真っすぐ仰向けになると吐き気がする、腰痛が出るという方にも楽な体勢をとって頂きやすいです。
当院のマッサージ剤は水溶性なので滑りやすくなることはありませんが、妊婦さんの足裏にマッサージ剤を使用したときは滑り止めとして足にベビーパウダーを塗布し、更に安全性を高めています。
施術料金について 90分:12,000円(税込)
施術料金について
90分:12,000円(税込)
●口コミを投稿していただいた方には、次回最大3000円引き致します。
詳細はブログ記事をご覧ください。
●誕生月は何回ご来院いただいても、その都度1000円引です。
●上記割引併用可能
各メニューの特性
●鍼灸

身体には沢山のツボがありますが、妊娠中には鍼を打ってはいけないツボが多くあります。そのため妊婦さんへ使用する鍼はごく少数になります。
また、「安産のツボ」と言われるツボも複数ありますが、その同じツボが妊娠週数や体質、刺激量によっては子宮収縮や流産を促すことがあります。「本やSNSに書いてあったから」と安易にツボを刺激せず、専門家にご相談いただきたいです。
あくまで一般例ですが、妊娠初期には妊婦さんの体調を整えることに重きを置き、鍼灸は必要箇所のみに特に優しい施術をします。安定期には妊婦さんの体力作りを支える内容にシフトしていきます。そして後期にはお腹の赤ちゃんがどんどん大きくなりトラブルが起こりやすくなります。それら症状への対応し出産に向けて心身を安定させるよう注力します。
●ホットストーン

お湯でカイロほどの温度にした石を使い、漢方アロマ入りのマッサージ剤を塗ったお肌の上を滑らせていきます。妊娠中は匂いに敏感になりやすく、また、妊婦さんや授乳中の方には悪影響が懸念される精油の成分もあります。そういう時期でも唯一安全と言われるエッセンシャルオイル「マンダリン」をご用意しております。この香りが苦手な方は、アロマを抜いて施術します。
強くお肌をこする施術ではないので痛いことはなく、むしろ石の硬さとぬくもりで筋肉もほぐれ、身体がポカポカ温まり、心がほどけていくような心地よさがあります。「赤ちゃんになった気分」と表現する方もいらっしゃるくらい、ほっと一息つける癒しの技法です。もちろん妊婦さん専門のトリートメント方法も習得しております。
母体の冷えを取り体調を整える他、血液循環が良くなるので、赤ちゃんに酸素や栄養を届けやすくなることも期待されます。
なお、ホットストーンを使わず、ハンド手技のみのマタニティアロマオイルトリートメントにすることも可能です。
●マタニティ整体

マタニティ整体は、妊婦さんに出やすい腰痛や肩凝りなどを改善するための、うつ伏せになる必要のない特別な整体です。無理な体勢をとったり、強く押したりするようなことはしません。バキバキ鳴ったり痛い施術に耐えたりするのは論外です。ゆすって関節と筋肉をほぐし、掌など広い面を使いお身体が楽になるように調整します。指圧と違い、本来整体に強い力は必要ありません。優しく丁寧に整えていきます。
お身体に痛みが出てくる頃から本格的に始めます。
施術の流れ
1.問診
初診の方は30分~1時間前後、カウンセリングと体質・施術内容の説明をさせていただきます。2回目以降の方は前回からのお身体の経過や、当日の症状をお伺いします。
鍼灸とホットストーン、マタニティ整体のコースですが、症状によりメニューの一部変更や省略を提案させていただく場合があります。例えばつわりがきつい方には整体を省いたり、匂いに敏感になっている場合にはお灸やアロマを外したりすることもあります。

2.お着替え
施術着にお着替えをしていただきます。施術開始からお申込み分数の施術をしますので、急いでお着替えいただく必要はありません。
足湯をしてからベッドに移動していただきます。

3.施術
脈や舌の様子を確認させてもらい、施術開始です(常連さんだと開始まで5分程度です)。
最初にマタニティ整体をします。整体はお身体の向きを変える機会が多いですが、その都度お声がけします。
次に鍼灸とホットストーンです。鍼を効かせるために、打った鍼を数分~20分そのままにしておく時間があります。その間に他の部位にお灸やホットストーンの施術をしていきます。
マスクをしていると息苦しく感じやすいですが、妊娠中はなおさらです。そういう時はマスクを外してくださって構いません。

4.施術終了後
施術後は巡りが良くなっているので、すぐに素早く動こうとすると立ちくらみのような症状が出る場合があります。ゆっくり起き上がっていただき、お支度ものんびりで構いません。ノンカフェインのハーブティーをお出ししているので、よろしければ召し上がってください。

院長よりメッセージ

妊娠期のトラブルは時が解決することがほとんどだと分かっていても、辛いものは辛いですよね。こういった経験から、悩ましいマタニティの症状をトータルカバーできるコースを作りました。
出血・皮下出血について

※吸玉の皮下出血例
嫌だな、と思われる方が多いのではと拝察しますが、出血や皮下出血は東洋医学的にも西洋医学的にも決して悪い現象ではありません。むしろ細胞の回復が促され、身体にとってはプラスに働きます。
健康で柔軟性に富んだ血管は簡単には傷つきませんが、組織の弱っている血管は破れてしまいます。東洋医学ではこの皮下出血は「過剰な血液が出てきた」と捉えられ、中国や韓国ではデトックス作用を目で確かめられるので喜ばれる現象です。数日~ 2週間ほどで元より強い血管や組織に生まれ変わり、施術を重ねていくと出血しにくくなっていきます。
出血や皮下出血は東洋医学でいう実証タイプの方(滞りが起きやすい方)、栄養の偏っている方、運動不足の方、タバコを吸われる方、高血圧の方、甘味や炭水化物を多く召し上がる方、血液をサラサラにする作用のある薬を服用している方などは出血が起こりやすいです。
鍼を打った部位は過剰に触ったり揉んだりしないことで、皮下出血の可能性を減らすことができます。
患者様へのお願い
●まれに施術後頭がぼ~っとする、ちょっと疲れた感じがするなど「好転反応」がみられることがありますので、お時間に余裕のある日のご来院をおすすめします。
●当日は激しい運動や長風呂、刺激の強いお食事はお控えください。
●アルコール消毒でかぶれる方、お灸の煙が苦手な方、血管がもろくなりやすいご病気の方、血液が固まりにくいご病気の方、血液をサラサラにするお薬を飲んでいる方、糖尿病など感覚神経に変調をきたしやすいご病気の方、お肌の痒みが出やすい方、マッサージ剤でお肌に異常が出たことがある方は事前にお知らせください。使用する道具を変更するなどして対応いたします。